11月に就職された方を紹介します。
Kさんは以前あかつきを利用して運送会社にお勤めでした。
今年の春に事業所移転が決まり、通勤ができなくなったため、約8年勤めた会社を退職。
週20時間に満たない就業時間だったため、雇用保険の適用は受けておらず、
収入が途絶えてしまいました。

Kさんはすぐにあかつきを再利用されました。
今度は週20時間働いて、雇用保険に入れるようになりたい、
体力的にしんどかった倉庫内の仕事ではなく、違う職種にも挑戦してみたい、
と積極的に訓練に取り組まれていました。

そんな時、いつもお世話になっている企業様から「誰かいい人はいないか」と声がかかりました。
朝8時からのスーパーでの品出しです。開店前の大事な仕事であるため、遅刻欠勤は許されません。
従業員も少なく、それぞれが自分の担当で手がいっぱいのため、
実習中は支援者が必ず付き添ってほしい、との要望でした。

幸い、スーパーは家から自転車で通える距離であり、時間にきっちりしているKさんにはぴったりでした。
Kさんもやってみたい、と話され、実習が始まりました。
遅刻しないで行けるだろうかと心配になったり、商品がトラックで届く時刻がまちまちだったり、
商品の売り場が替わったり、消費期限のチェックをしないといけなかったり、
陳列のルールを覚えたりと本当にいろいろなことで頭がいっぱいになりながら、
遅刻もせず、休みもせず、2ヶ月間、1日1.5時間、週4日の実習を行ってきました。

週20時間働くため、品出し後の別の作業も提案されましたが、
Kさん自身が、体力的に今の働き方が自分に合っていると判断されました。
短時間の勤務で障害者雇用率の算定にはなりませんが、
企業様も『大事な仕事をしっかりやってくださっている。無理をさせてもいけないだろう』とご理解いただき、
このままの勤務時間で採用となりました。

Kさんの元気に挨拶する姿や仕事への真面目な取り組み、
そういったことを周りの従業員の方が受け入れ、温かく見守ってくださっていると強く感じます。
今のままのKさんでいてね!
そして従業員の皆様、末永くよろしくお願いいたします!