皆さん、来年10月から開始される「就労選択支援」という障害福祉サービスをご存じでしょうか。
11月15日に明石で行われた「就労支援フォーラム」でその話を聞いてきましたので、簡単に、内容と私の感想を紹介いたします。
このフォーラムは一般社団法人兵庫知的障害者施設協会の主催で行われました。
第1部では、厚生労働省から就労選択支援専門官の方がお越しになり、事業創設の熱い思い💛を語られました。
これまで「就労アセスメント」といって主に就労経験のない方が、就労継続支援B型事業所を利用する際、就労移行支援事業者が行ってきたアセスメントというものがあります。
この手法を活用し、働きたいと希望する障害のある方に広く「就労選択支援」を利用してもらい、その方の就労面でのアセスメント(課題や伸びしろも含めて)をし、希望や能力、適性にあった移行先への情報提供をしてその方の意思決定を助けるサービスとなります。
一度、A型、B型の事業所に通所を始めると、そのまま通所を続けることが多いかと思います。
慣れてきた環境や作業、支援者を替えることは大きな不安をともないますよね。
一方で、訓練を続けてスキルアップできたこともあると、次のステージに向かいたくなることも出てくるでしょうし、それを後押ししてくれる支援者がいるかどうかで、人生が大きく変わるのではないでしょうか。
そんな時に、その方の希望を聞き、就労面での課題を客観的にまとめ、その方が、次はどうしていこう、と決める機会になると思います。その人をとりまく、家族や関係者も集まり、より丁寧な支援ができるのではないかと思っています。
ただ、就労能力や適性を客観的に評価し、それをご本人の就労に関する選択や具体的な支援内容に活用する手法が確立できていないことも実情です。
ここ数年モデル事業として取り組まれた都道府県、市町村があるようで、様々な課題もあるため、日々検討が重ねられているようです。
私たちも、情報収集に努めながら、自分たちの就労支援のスキルアップも図り、選ばれる事業所を目指したいと思っています。